独特な魅力にハマる

アガベ

アメリカ南部~メキシコなどの乾燥地帯に自生する、キジカクシ科(クサスギカズラ科)の植物です。独特の存在感とスタイリッシュなフォルムで観葉・インテリアとしても人気があり、希少な品種も含め多くの種類が流通しています。

観葉植物として以前から流通はしていましたが、個性的な形状と品種の豊富さで近年非常に人気が高まってきました。日本へは江戸時代頃に渡来し、1960年代以降、多くが輸入されるようになりました。

葉は放射状に展開するロゼットをつくり、先端に刺を持つものが多く、ロゼットの直径は小さいものは4~5cmから大型種は5~6mにもなります。

一部の品種は繊維やお酒、シロップの原材料として栽培されています。シサラナ(A.sisalana)はサイザル麻として、テキラーナ(A.tequilana)は茎がシロップやテキーラの原材料になっています。

水はけの良い土壌で日によく当て、乾燥気味に育てるのが基本です。耐寒性は種類によって異なりますが、どの品種も暖かいほうが良く、耐寒性があっても寒さが厳しいと葉が傷むことが多いです。ただし、傷んでも中心の生長点が枯れていなければ、春以降に葉が伸びてきます。

雨にあたると傷む品種もあり、品種によっては軒下に移動できる鉢植えでの栽培が望ましいです。病虫害は比較的少ないですが、カイガラムシやスリップス(アザミウマ)がつくこともあります。

メンテナンスは外側の枯葉を取り除くくらいで大丈夫です。成熟に長い年月がかかり、花が咲くとその株は枯れてしまいますが、株元に子株できるので、それを育てていきます。

Data

植物名
アガベ
学名
Agave
区分
常緑多年草
参考サイズ
10cm~1.8m

ブルーグロー A.'Blue Glow'(耐寒性***)
バリートランカータ A.parryi var.truncata(耐寒性**)
ジェミニフローラ A.geminiflora(耐寒性***)
デスメッティアナ A.desmettiana(耐寒性**)
アテナータ A.attenuata(耐寒性*)
アメリカーナ A.americana(耐寒性***)
ベネズエラ A.desmettiana 'Variegata'(耐寒性**)

Agave

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。