庭と借景を楽しめるユニークなロケーションに住まうこと。

1933年に創業した、登録有形文化財にも登録された高円寺にある老舗銭湯「小杉湯」。その三代目が平松佑介さんだ。訪れる人が「ケの日のハレ」を楽しめる、新しい銭湯のスタイルを提案する平松さんの自宅は、とてもユニークなロケーションにある。「小杉湯」の隣には、“街に開かれたひとつの家“のようなスポット「小杉湯となり」があり、さらにその隣には一軒家の自宅が。高円寺の駅からほど近いエリアに住みながら、充実したガーデンライフを楽しむ平松家の日常や新しいライフスタイルについて、お話をお伺いしました。

生命のエネルギーを感じる、野趣溢れる庭

山林の多い東京・町田エリアの庭付き一軒家に家族で暮らす、青木優子さん。長年、野の草花や古い品種のハーブ、オールドローズなどを中心とした庭づくりをされています。日々の営みが高じて〈GARDEN & WILD FLOWER〉という屋号で、フローリストやイベント用に庭や畑でこしらえた草花をお届けすることが生業に。「野の花が好き」と語る青木さんの庭は、生命のエネルギーが感じられる野趣溢れる景色が魅力的。植物への想いや庭づくりまでの道のり、自然との関わりについてお話をお伺いしました。

建築家が創った小さな“屋上庭園”と借景。

オフィスや住宅設計を手がける建築事務所に勤め、20年以上建築の仕事に携わってきたという佐藤さん。5年前に満を持して自ら設計した東京都世田谷区の住宅街の一軒家では、ご主人とふたり暮らしを楽しんでいらっしゃいます。広々とした空間の中でとりわけ目を引くのは、ちょっとした“屋上庭園”のような開放的な空間と外との繋がりを感じられる大きな窓。たとえ大きな庭はなくとも、家の中に居ながらにして周囲の自然や植物の息吹を感じられる工夫を凝らした空間には、佐藤さんの美意識の高さが窺えます。

“旗竿地”を上手に活用して植物と暮らす。

東京都内の閑静な住宅街に家を建てて2年経つという、フォトグラファーの森脇さんご夫婦。〈BROCANTE〉のオーナーである松田さんとは、お子さんの保育園が一緒という縁で植物の話をするようになり、家の外構造園の相談もするように。そんな森脇さんにとって「植物と触れ合うひととき」は、オンとオフの切り替えスイッチに欠かせないものになっているようです。

ご自宅にある最もシンボリックなグリーンといえば、旗竿地(公道に接する出入口部分が細い通路上の敷地になっていて、その奥に家の敷地がある形状の土地)に植えられているもの。モルタルの外壁には、シンプルモダンなグラフィックの表札が施されており、そのエントランスを抜けると、玄関までの細長い脇道に20種類以上の植物が植えられています。

「“旗竿地”に植物を植えられたことは、自分的にとても有意義なことでした。都内の住宅は家が道路に面している場合、人目を気にして自由に窓を開けづらいところがあるじゃないですか。自分自身、そんな環境に身を置いているので、バルコニーを作ってプランターで植物を育てるよりも、旗竿地を有効活用するのがベストだと思いました。ここは僕にとって、ある意味“ベランダ”のような感覚です」

実際に植える植物はオーナーの松田さんと一緒に見に行き、相談しながら選んだという。

型にはまらない、野趣溢れる庭の愉しみ。

2018年に東京都杉並区に一軒家を建てたことをきっかけに、庭づくりに目覚めたという雨宮さんご夫妻。フリーランスのグラフィックデザイナーとして活躍するおふたりは、ほぼ在宅で仕事をしていらっしゃいます。クリエイティブな仕事に励むためにも「庭いじり」は、イマジネーションを育てるいい時間にもなっているようです。

「エディブルガーデン」がある幸せ。

生まれ育った東京都・杉並区の閑静な住宅街に、2015年に自宅をリフォームしたという加賀山さんご夫婦。ご主人のリタイア後のタイミングで、大々的に庭作りも行いました。

「食べることが大好き」とニッコリ微笑む仲睦まじい進さんと訓子さんは、果樹やハーブなど食べられるものを中心とした「エディブルガーデン」に。

手塩にかけて育てたヤマモモでジャムを手作りし、朝ごはんのトーストでいただいたり、摘み取ったハーブをパスタに和えたり。

庭のデッキでは愛犬のラブラドール「ビクター」と戯れながら、心豊かに日々の暮らしを営んでいます。