晩春の陽向に咲く小花

ニワゼキショウ

オオイヌノフグリやカラスノエンドウなど春を告げる花が一段落して、叢に生える雑草の丈もぐんぐんのび鬱蒼としかかってくる時期。
その周縁の明るい地際や、芝生、アスファルトのヒビのような所でも日当たりのよい場所に薄いピンクや紫色で星形に似た花弁を開きます。

アメリカ原産の多年草で、明治時代に日本へ持ち込まれたものが野生化して今日に至っているそうです。

今となっては雑草という扱となりますが、その花は小花ながら色合いが華やかでやはり鑑賞性も高く、園芸店で並んでいたとしても何ら違和感のない雰囲気です。
群生して咲く姿は見かければ随分と目を楽しませてくれ、勝手に生えたものと考えると意味もなく得した気分になります。

草丈は高くなっても20㎝程度、薄いピンクの花弁が中心に向かい色濃くなり、中心は黄色というものと、全体的に紫色で中心が黄色いものの2パターンをよく見かけます。花一つ一つは1日で萎れてしまいますが、次々を咲かせるので花期は意外と長いです。
花の後に丸い果実ができ、そこから種がこぼれて増えて行きます。

名前は葉がセキショウによく似ていることが由来のようですが、ニワゼキショウはアヤメ科でセキショウはショウブ科なので違う仲間となります。

近縁種のSisyrinchium bellumはシシリンチウムという名前で園芸店などでも見かけられます。

kensuke-watanabe

Data

植物名
ニワゼキショウ
学名
Sisyrinchium rosulatum
他の名前・俗称
シシリンチウム
区分
多年草
参考サイズ
0.1m

アスファルトとコンクリートの境目から(4月下旬、神奈川県北東部)
草丈の高くなる雑草に混じる(5月上旬、神奈川県北東部)
紫花の個体(6月中旬、千葉県北西部)
(5月下旬、神奈川県北東部)

Sisyrinchium rosulatum

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。