地際の名ベーシスト

アジュガ チョコレートチップ

いくつかの出回っているアジュガの品種の中でも一番使用頻度の高い品種。濃い緑~紫のグラデーションでシックな葉色のため様々な色合いと合わせ易く、他の品種に比べ葉が長細く、面で密集しても印象が重くなり過ぎません。
そして耐陰性もあるので地際の植栽コーディネートのベースとして用いるのにとても重宝します。

背の高い木の陰にかかるような植栽帯の最前列によく登場します。

ランナーと呼ばれる枝を伸ばしどんどん横に広がっていきます。

日当たりの良過ぎる場所は苦手のようですが、水はけのよい場所は好きなようで、砂地のような場所でも広がっていってくれたりもしています。
根張りは浅めなので、水はけのよくない場所でも使いたい場合は、表土部分だけでもバーク堆肥などを多めに漉き込んで調整してあげるといいです。

花期になると10センチ程度の穂状の花序が立ち上がり青紫色の花を咲かせ、愛らしい一面をのぞかせます。

年間を通して地味過ぎず派手過ぎず絶妙なさじ加減を利かせながら、落ち着いたお庭の風景を支えてくれます。

ありきたりではないが、奇抜さはなく自然な雰囲気。
そんなお庭作りにはもってこいです。

kensuke-watanabe

Data

植物名
アジュガ チョコレートチップ
学名
Ajuga reptans‘Chocolate Chip’
他の名前・俗称
西洋キランソウ
区分
常緑
参考サイズ
5〜10cm

初夏から秋の太陽が真上に来る瞬間しか日のささないような場所。ホスタ、ヤブランなどと共に。(2018年4月下旬、横浜市)
海岸近くの砂質土壌の地域。上に階段が渡っていて軒下のような形となるため乾燥しがちな場所だが、レンガ壁の足元に広がっていっている。北側に開けている場所で日当たりは限定的。(神奈川県茅ヶ崎市)

Ajuga reptans‘Chocolate Chip’

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。