道端にこぼれる紫
キランソウ
春、桜が咲くころから梅雨に差し掛かる頃にかけて、地面に張り付くように葉を展開し、その上に咲かせるというより、どこかからこぼれ落ちてきたかのような独特の趣で紫色の花弁を付けます。
雑木林などで多く見かけられますが、東京近郊の住宅街のような場所でも緑の多い地域では、道の端など注意深く見ているとひっそりと地面を紫色に染めるこの花が目に入ります。
我が家でも様々な雑草と共に生えていますが、他の植物や落ち葉に埋もれそうにひっそりと咲くキランソウは保護対象として扱われています。
地面に張り付きながら咲くこの花を見つけると、きれいな石ころを見つけたような、少し得した気分です。
ブロカントの施工するお庭でもお馴染みのアジュガは西洋キランソウとも呼ばれ、近縁種となりますが、花を穂上に立ち上げ、日本でも自生するジュウニヒトエにより近い種のようです。
Staff Recommend
Data
- 植物名
- キランソウ
- 学名
- Ajuga decumbens Thumb
- 他の名前・俗称
- ジゴクノカマノフタ
- 区分
- 多年草
- 参考サイズ
- 5cm