ナチュラル好印象の代表格

シマトネリコ

南西諸島や台湾などが原産の、モクセイ科トネリコ属の常緑性の高木で、シンボルツリーとしても人気の植物です。南西の島々に育つトネリコの仲間、という意味から名付けられたようです。

30年ほど前は観葉植物としても流通していましたが、温暖化の影響で関東でも露地で冬を越せるようになり、庭木としての流通が広がりました。

温帯の照葉樹の中では、葉が小さく比較的柔らかい印象のためとても人気があり、住宅はもちろん都市部のビルやマンションなどでも定番になっています。

性質は強健で、強剪定もできるため扱いやすいですが、生長が早いので狭いスペースだとしっかりした剪定が必要です。気温が低いと落葉することもあり、特に寒風が強く当たると枝先から枯れ込みます。

目立った病気はないですが、初夏から夏にかけてスズメガの幼虫がつくことがあり、黒い大きな糞がまわりに落ちていないか注意します。

Data

植物名
シマトネリコ
学名
Fraxinus griffithii
他の名前・俗称
タイワンシオジタイワントネリコ
区分
常緑高木
参考サイズ
5~15m

Fraxinus griffithii

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。