真夏の千両役者

サルスベリ

真夏のカンカン照りがよく似合う、
夏の花木の代表選手です。
昔から日本の庭で親しまれていますが、現代的なテイストにも用いれば、意外と新鮮味を感じさせてくれたりもします。

幹の形も動きが出やすく、その特性を生かして植木として意識的に動きを仕立て作ったりすることも多いです。
その動きをうまく利用すれば植栽に立体感が生まれます。名前の由来にもなっている独特なつるりとした樹皮も、明るい色合いで植栽に映え、何かと絵になります。

花の色のバリエーションも豊富で、オーソドックスなピンクのほか白、淡いピンク、紫、濃い赤等があります。
また、同じピンク品種個体間でも紫味の強い個体があったり、微妙な差が出る場合もあるで、花の色にこだわりたい場合は、花の咲いている時期に選んでおけるとよさそうです。

土質を選ばず育てやすく、新枝(その年に伸びる新しい枝)に花が付くので剪定も冬までは大胆に行えるため、大きさの管理もしやすいです。
うどん粉病にかかっているものをしばしば見かけますが、最近では品種改良されてうどん粉病耐性の強いものが多く出回っています。
ナチェ(白花)、ダスカローラ(ピンク)、ディアルージュ(赤)、ディアパープル(ピンク紫)等”うどん粉病耐性あり”というものを選んでおくと、そういった部分の懸念も大分緩和されます。

花色によって樹形の傾向もあり、白花のものは幹に曲がりが出にくく、まっすぐ伸びる性質が強い印象です。
また、低木的な使い方のできる矮性品種も流通するようになってきており、形のバリエーションも選べて、お庭での活躍の幅もますます広がってきています。

kensuke-watanabe

Data

植物名
サルスベリ
学名
Lagerstroemia
区分
落葉
参考サイズ
3~6m

自然樹形が見事な老木(2016年8月中旬、神奈川県南部)
山門を飾る紅白の百日紅。(2018年8月初旬、京都市)
落葉期。葉がない状態でも幹枝ぶりの動きが存在感放つ。(2月下旬、東京都23区)
現代的な風合いのお庭にも、逆に新鮮な感じがします。(8月下旬、東京23区)
薄ピンク色の品種(7月中旬、神奈川県北西部)

Lagerstroemia

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。