見るからに強そうな
ナギイカダ
地中海~黒海沿岸地域が原産の植物で、日本には明治時代初期に観賞用として伝えられたといわれています。硬い葉に見えるものは、正しくは枝が変化した葉状枝(ヨウジョウシ)と呼ばれるものです。
茎や葉はかたく葉の先端に刺があるため、英名の butcher's broom(ブッチャーズ ブルーム)はその枝を束ね、ホウキとして肉屋で使われていたことに由来しています。根茎は、古くから利尿作用や血流促進などの効能が認められ、現在もサプリメントなどに利用されています。
その刺から庭木などには防犯に使われる程度ですが、独特の深い緑葉なので、ブルー系の葉色を持つディアネラやセネシオなどと合わせると、その魅力が発揮されます。
造園樹木の中ではハランと並んで耐陰性が非常に強く、乾燥にも強いため、かなり条件が厳しい場所でも使用できる逸材です。
雌雄異株で、雌株には葉の表面に花が咲き、花後に赤い実がつきます。
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Data
- 植物名
- ナギイカダ
- 学名
- Ruscus aculeatus
- 他の名前・俗称
- ブッチャーズブルーム
- 区分
- 常緑小低木
- 参考サイズ
- 50cm~1m