見るからに強そうな

ナギイカダ

地中海~黒海沿岸地域が原産の植物で、日本には明治時代初期に観賞用として伝えられたといわれています。硬い葉に見えるものは、正しくは枝が変化した葉状枝(ヨウジョウシ)と呼ばれるものです。

茎や葉はかたく葉の先端に刺があるため、英名の butcher's broom(ブッチャーズ ブルーム)はその枝を束ね、ホウキとして肉屋で使われていたことに由来しています。根茎は、古くから利尿作用や血流促進などの効能が認められ、現在もサプリメントなどに利用されています。

その刺から庭木などには防犯に使われる程度ですが、独特の深い緑葉なので、ブルー系の葉色を持つディアネラやセネシオなどと合わせると、その魅力が発揮されます。

造園樹木の中ではハランと並んで耐陰性が非常に強く、乾燥にも強いため、かなり条件が厳しい場所でも使用できる逸材です。

雌雄異株で、雌株には葉の表面に花が咲き、花後に赤い実がつきます。

Data

植物名
ナギイカダ
学名
Ruscus aculeatus
他の名前・俗称
ブッチャーズブルーム
区分
常緑小低木
参考サイズ
50cm~1m

Ruscus aculeatus

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。