使えるサイズ感。
フイリケヤキ
ケヤキというと巨大な街路樹や公園のイメージがありますが、フイリ種は小型で端正な樹形が魅力。
普通のケヤキの場合は成長が早く、大木になるので公園や街路樹には良いですが庭木にはあまり向きません。剪定すると本来の箒型の樹形にはならず、枝が一か所から沢山出てきてしまい、残念な樹形になってきてしまいます。
その点、斑入り種は成長が遅く、小型なので庭木としても十分に利用できるサイズ感です。
近所にあったものの様子を10年ほど見ていましたが、年一回の剪定で4mくらいに抑えられつつ、樹形も広がりのある良い形を保っていました。ヤマボウシくらいの大きさをイメージすればよいと思います。
斑入りですが緑と白のコントラストがあさっりしているので、葉の量は多いながらも全体的に軽い印象です。落葉しても枝ぶりが良いので、冬でも見られます。
北海道を除き日本全土に広がり、固く良い材質なため、昔から住宅材や神社仏閣等幅広く使われています。古くは縄文時代前期から建築用材として発見されているほど、日本人の生活を長年支えてきた木なので、歴史を感じつつ植えてみるのも良いかもしれませんね。
Data
- 植物名
- フイリケヤキ
- 学名
- Zelkova.serrata
- 区分
- 落葉
- 参考サイズ
- 3~6m