使えるサイズ感。

フイリケヤキ

ケヤキというと巨大な街路樹や公園のイメージがありますが、フイリ種は小型で端正な樹形が魅力。

普通のケヤキの場合は成長が早く、大木になるので公園や街路樹には良いですが庭木にはあまり向きません。剪定すると本来の箒型の樹形にはならず、枝が一か所から沢山出てきてしまい、残念な樹形になってきてしまいます。
その点、斑入り種は成長が遅く、小型なので庭木としても十分に利用できるサイズ感です。
近所にあったものの様子を10年ほど見ていましたが、年一回の剪定で4mくらいに抑えられつつ、樹形も広がりのある良い形を保っていました。ヤマボウシくらいの大きさをイメージすればよいと思います。

斑入りですが緑と白のコントラストがあさっりしているので、葉の量は多いながらも全体的に軽い印象です。落葉しても枝ぶりが良いので、冬でも見られます。

北海道を除き日本全土に広がり、固く良い材質なため、昔から住宅材や神社仏閣等幅広く使われています。古くは縄文時代前期から建築用材として発見されているほど、日本人の生活を長年支えてきた木なので、歴史を感じつつ植えてみるのも良いかもしれませんね。

yukihiro-matsuda

Data

植物名
フイリケヤキ
学名
Zelkova.serrata
区分
落葉
参考サイズ
3~6m

箒状の樹形はしっかり。(大阪市内)
あっさりとした斑入りなので、遠目にはあまり目立たない。
白花の低木と合わせると良い感じ。

Zelkova.serrata

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。