夏庭の清涼
マウンテンミント
風にそよぎそうなスラリと伸びた容姿。初夏になるとハイライトのようにミントグリーンの苞葉が現れその先に花を付けます。
夏の強い日差しもマウンテンミントのある風景だと柔らかく清涼感が漂います。
花は少し控えめですが、かえって柔らかな印象にマッチしているように感じます。
苞葉の色味は遠目にもよく映えますが、野の花のような風情も漂い、ナチュラルな印象に見た目のアクセントをつけるのに重宝します。
一度根付くと、地下茎で増え群生します。
性質は強健で、日向から半日陰のようなところまでよく増えますが、日当たりのよい場所の方がきれいな群生となる印象です。
スペアミントなどよりは穏やかですが、地下茎でよく増えるので適時間引き、程よい勢いを保ってあげることが必要です。
冬は1度地上部が枯れ、春に新たに芽吹きます。
細葉種の’細葉マウンテンミント’も園芸店などで見かけられます。
細い葉が涼し気で、白い苞葉はありませんが、広い葉の物よりも花付きがよく、球状になる花序は花期の過ぎた後でもきれいに残り、秋から冬にかけても愛らしい造形を楽しむことができます。
こちらも地下茎でよく増えますが、増え方は広葉の物よりもさらに穏やかです。
葉物の切り花としても人気で時期になると生花店などでも見かけられます。
私も、この植物に初めて出会ったのは生花店でのアレンジメント教室でした。
ドライフラワーにしても苞葉の色がきれいに残り、香りも楽しみながら長い間愛でることができます。
Data
- 植物名
- マウンテンミント
- 学名
- Pycnanthemum muticum
- 他の名前・俗称
- 広葉マウンテンミント
- 区分
- 常緑多年草、落葉多年草
- 参考サイズ
- 0.5