住宅用地の購入を検討する際に、よく目にする用語「旗竿地(はたざおち)」。
旗竿地とは、道路に接する間口の狭い細長い路地(竿になぞらえる部分)と、路地の奥に敷地(旗になぞらえる部分)がある形状の土地のことで、「敷地延長」「路地状敷地」とも呼ばれます。とくに都内近郊では広い敷地が高額で売れないために分割して売りに出されることも多く、接道部分が狭い場合は、敷地のいくつかが旗竿地になってしまうケースも少なくありません。
しかしながら、意外にも旗竿地のポテンシャルは高く、お住まいになる方の生活習慣やご要望、竿部分の幅や奥行きによっても変わりますが、アイデアによりとても魅力的なスペースに変わります。
長いアプローチが植物で楽しくなる、フェンスやゲートを使って印象を変える、収納や駐輪スペースとして有効活用 …等々、活用の仕方はさまざま。今回は沢山の事例の中から、いくつか活用例をご紹介します。
土地の購入を検討している方や、既に旗竿地にお住まいの方など、コンクリートで全面舗装してただの通路にしてしまう前に、是非参考にしていただけたらと思います。
植物の配置や組み合わせで お庭のようなアプローチに
シンボルツリーを取り入れたり、入口や塀に蔓性植物を絡ませたり、路地の長さや幅、造りなど条件によって選ぶ植物や組み合わせも変わってきます。植物が育ち、お庭のような空間になっていく楽しみもありますね。
フェンスやゲートなど、造作物で空間を演出
新たにフェンスやゲート、ステップなどを設置することで、植物が少なくても雰囲気の良い空間を作ることができます。機能門柱(表札やポスト、インターホンなどを備えた門柱)などを取り入れて、すっきりとまとめるのも良いですね。
自転車置き場や収納など、スペースを使って機能をプラス
日々の生活を見据えて、駐輪スペースや収納庫を設置するなど実用性を高めたアレンジもおすすめです。毎日通る場所だからこそ、暮らしやすい空間にしたいですね。
「旗竿地ならでは」の使い方を、より魅力的に
一見、細長い路地が使いづらそうに見える旗竿地も、アイデアや植物の力を借りながら、生活しやすく素敵な空間に変えることができるかもしれません。ご自身やご家族の生活スタイルや大切にしたいことを守りつつ、より良くアレンジできるのが一番良いですよね。
ぜひこれらの事例も参考に、理想の形をイメージしてみていただけたらと思います。
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