香り強く、印象は柔らか
ルー
南ヨーロッパ原産の独特の強い香りを持つハーブです。古代ローマ時代から魔よけや疫病除けにも使われ、「ハーブ・オブ・グレイス(神の恩恵のハーブ)」とも呼ばれます。
美しい灰緑色の葉を持つ常緑多年草で、葉には独特の強い香りがあり、乾燥させ防虫に使われたり、開花したときの葉を「芸香(ウンコウ)」として利用されます。
以前は食用ハーブとしても利用されていましたが、近年は毒性があることがわかり、食用にはできません。夏に黄色い小さな花が茎の先端に咲き、その後実をつけます。
丈夫で耐寒性も強いので、関東でも地植えで越冬できます。剪定は伸びすぎた茎を詰めて形を整える程度ですが、樹液でかぶれてしまうこともあるので注意が必要です。日当たりの良い乾燥地を好みますが、半日陰くらいでも生育します。アゲハの幼虫がつきやすいです。
青灰色の濃い品種や新葉に斑が入る園芸品種もあります。
Data
- 植物名
- ルー
- 学名
- Ruta graveolens
- 他の名前・俗称
- ヘンルーダ
- 区分
- 常緑多年草
- 参考サイズ
- 60~90cm