香り強く、印象は柔らか

ルー

南ヨーロッパ原産の独特の強い香りを持つハーブです。古代ローマ時代から魔よけや疫病除けにも使われ、「ハーブ・オブ・グレイス(神の恩恵のハーブ)」とも呼ばれます。

美しい灰緑色の葉を持つ常緑多年草で、葉には独特の強い香りがあり、乾燥させ防虫に使われたり、開花したときの葉を「芸香(ウンコウ)」として利用されます。

以前は食用ハーブとしても利用されていましたが、近年は毒性があることがわかり、食用にはできません。夏に黄色い小さな花が茎の先端に咲き、その後実をつけます。

丈夫で耐寒性も強いので、関東でも地植えで越冬できます。剪定は伸びすぎた茎を詰めて形を整える程度ですが、樹液でかぶれてしまうこともあるので注意が必要です。日当たりの良い乾燥地を好みますが、半日陰くらいでも生育します。アゲハの幼虫がつきやすいです。

青灰色の濃い品種や新葉に斑が入る園芸品種もあります。

Data

植物名
ルー
学名
Ruta graveolens
他の名前・俗称
ヘンルーダ
区分
常緑多年草
参考サイズ
60~90cm

Ruta graveolens

Last Modified at / Published at

植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。