使ってみたい葉

ゲットウ

インド原産で、九州南部や沖縄にも自生するショウガ科ハナミョウガ属(アルピニア属)の多年草です。葉には抗菌、防腐作用があり、沖縄や奄美大島ではお団子やお餅、おむすびなどを包む葉としても親しまれています。

独特の芳香がある葉で食物を包んだり蒸し料理にしたり、お茶としても活用されています。実や根茎は漢方でも扱われ、胃腸系に効能があると言われています。

初夏~夏にかけて、長さ20cmほどのクリームに朱が入った房状の花をつけます。

耐陰性は強いですが寒さには弱いので、冬期に寒風の当たるところは避けます。露地植えの場合は株が大きくなるので、適度に間引く管理が必要ですが、目立った病虫害はありません。鉢植えのほうが管理はしやすいです。冬期に気温が下がると葉が黄色くなったり、上部が枯れます。

花付きは悪いですが黄色の斑が入るキフゲットウ(A. zerumbet 'variegata')もあり、鉢植え向きです。

Data

植物名
ゲットウ
学名
Alpinia zerumbet
他の名前・俗称
サンニンサニン
区分
常緑多年草
参考サイズ
1~3m

Alpinia zerumbet

Last Modified at / Published at

植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。