春を告げる香り

ジンチョウゲ

早春に香りのよい花を咲かせる常緑の花木です。外側が紅紫色、内側が白色の花が一般的ですが、白花や斑入りの園芸品種もあります。濃い緑色の葉とのコントラストも美しいです。

日本には室町時代に渡来したと言われ、昔から春を告げる香りのある植物として親しまれています。夏のクチナシ、秋のキンモクセイと並ぶ日本の三大香木のひとつで、学名のodoraとは芳香を意味します。

こんもりと茂り、伸びも遅く、環境が合えば目立った病気や虫もつかないので、和洋問わずシェードガーデンでも活用できます。

保水と水はけを兼ねた肥沃な土壌を好み、強い日差しが当たる場所や乾燥が激しい場所、粘土質土壌などの条件下では育ちが悪く、枯れることも多いので立地条件には注意したいところです。

Data

植物名
ジンチョウゲ
学名
Daphne odora
区分
常緑低木
参考サイズ
1m

白花種

Daphne odora

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。