緩やかナチュラル

ハイノキ

昔、この木を燃やした灰を染色の媒染剤(発色を繊維に定着させるもの)として活用していたことから「灰の木」と呼ばれるようになったことが、名前の由来と言われています。緩やかに生長し、自然な雰囲気で庭木としての需要も高い植物です。

葉が小さく、株状に伸びる枝ぶりも細かく、全体的に涼しげな印象で人気が高いです。

根の張りが浅いため、夏の強い日差しや西日を避けた、半日陰のような場所のほうが葉をきれいに保つことができます。都心の住宅街などの日照条件の悪い場所でも活用できる木の1つです。

初夏に小さな白花を咲かせ、その後黒い実がなります。暖地性なので気温がかなり下がると葉を落とします。

水はけの良い土地を好むので、粘土質が多い場所は腐葉土などで土壌改良を行ったほうが良いです。生長が遅く、あまり詰めないほうが本来の柔らかい樹形を維持できるので、伸びすぎた枝を間引く程度で管理もしやすいです。

Data

植物名
ハイノキ
学名
Symplocos myrtacea
他の名前・俗称
イノコシバ
区分
常緑小高木
参考サイズ
3~4m

Symplocos myrtacea

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。