盛夏を彩る花木

ムクゲ

ハイビスカスなどと同じアオイ科フヨウ属の落葉樹です。中国原産で、日本には平安時代には渡来していたと言われています。古くから庭木や生け垣として親しまれ、様々な花形や花色の園芸品種が作られています。

真夏に美しい大きな一日花を次々につける丈夫な落葉低木です。日当たりさえ良ければ花付きも良く、生育期に生長した枝先に花芽をつけるので、花を楽しみたいときは、5月以降の剪定を控えます。

枝が直立性に伸び、萌芽力も強いので強剪定にも向いており、刈り込みや太い幹の途中からカットして上部に葉を茂らせるスタンダード仕立てなどもできます。

暑いさなか涼しげに咲く、大徳寺白や紫玉がおすすめです。

春先の新芽にアブラムシがつくことがありますが、それ以外は目立った病虫害もなく、乾燥にも強く丈夫で育てやすいです。

Data

植物名
ムクゲ
学名
Hibiscus syriacus
他の名前・俗称
ハチス
区分
落葉低木
参考サイズ
2~4m

大徳寺白
紅八重

Hibiscus syriacus

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植物図鑑について

お庭と生活のお話をさせていただく上で、パートナーともいえる植物たちの事を、私たちなりに感じるそれぞれの良さや、付き合う上で知っておくとよさそうなこと等、観察の記録的な情報も交えながら紹介しています。

題名(植物名)
日本において一般的に用いられている名称です。他にも一般的な名称や俗称、学名の読み音の違いなどある場合は別途記載してます。
キャッチフレーズ
植物の名前は一回聞いて音では認識できてもどういうものか想像しずらいものが多いです。故に覚えずらくもあります。そこで、私たちなりにこの植物を表現する言葉を出来るだけ多くの人がイメージしやすいものと結び付けてあらわそうと試みています。昔の洋楽についていた邦題のような感じで、時には恥ずかしくなるようなダサさも漂いそうですが、何はともあれ興味を持っていただくきっかけとなれば良しと思っています。
学名
植物の中には呼び名が様々あったり、名称が重なったりするものがあるので、誤解を避けるため、どの植物を指しているかの基準とするため記載しています。
区分
東京近辺で見受けられる傾向として、季節によって葉がなくなるか無くならないか大まかな傾向を表記しています。なので学術的な表記とは異なり、あくまでも実用上の目安とするための独自の情報とご理解いただければと思います。
参考サイズ
植栽をしたときに、植物の魅力を感じられる又は剪定を行いながら無理なく管理できるお勧めのサイズ感を表記しています。